【健康キーワード】抗酸化作用
ヒトの体の細胞は、活性酸素(後述)によって酸化されています。
(酸化ストレスとも言います)
そのことが病気や老化の原因になると言われています。
鉄が酸化によって錆びるのとよく似ています。
その酸化ストレスに対抗する働きが抗酸化作用です。
ある物質や現象に抗酸化作用の能力がある場合、
抗酸化力(抗酸化能力ともいう)があります。
体内における酸化ストレスと抗酸化能力のバランスが崩れることで、
酸化ストレスによる酸化のダメージが蓄積し、
さまざまな問題が起こります。
酸化ストレス活性酸素とは、
酸素が変化しトラブルをおこす形になったものが、活性酸素です。
酸素は呼吸によってヒトの体内に取り込まれ、
全身に運ばれ
食べ物の栄養をエネルギーに変えて、ヒトは生きています。
また、酸素は、ウイルスや病原菌の戦う免疫の働きにも必要です。
しかし、その酸素が体内で変化して活性酸素になってしまいます。
体内の抗酸化力を持つ成分がこの活性酸素を消去する作用
それが
抗酸化作用=体が酸化するのを防ぐ作用です。
活性酸素は、普通に呼吸をしているだけでも作られていますが、
上図のように、さまざまな外部からの要因が、
活性酸素を増やす原因になっています。
そして、その活性酸素は体の中で、細胞を酸化させ、
錆びさせ健全な細胞死させることにつながり、
さまざまな病気の原因となっています。
皮膚のダメージのほとんどが、
紫外線による酸化で発生していることが良く分かります。
目の網膜の病気も、紫外線が原因となることが多く、
特に年齢によって抗酸化力が落ちてくると目の病気も急増します。
年齢による抗酸化力の低下は右のグラフのように、
40歳以降急に落ちてくると言われています。
活性酸素にはいくつかの種類があります。
1. スーパーオキシドラジカル
体内で最初に生成する活性酸素で、呼吸しているだけで発生する。
体の老化に関係する活性酸素です。
2. 過酸化水素
食べたものをエネルギーに変える時に
スーパーオキシドラジカルが変化してできます。
3. ヒドロキシラジカル
スーパーオキシドラジカルが過酸化水素を経てできる活性酸素。
酸化力が強く、細胞だけでなく遺伝子(DNA)まで傷つけてしまう力があるので、
病気に関係する活性酸素です。
4. 一重項酸素
紫外線を浴びるとできる活性酸素、メラニン色素を過剰に発生させたり、肌に関係するコラー
ゲンなどのタンパク質を壊したりして、しみ、しわ、たるみなどの原因になり、
ひどくなると皮膚ガンにつながります。美容に関係する活性酸素になります。
それぞれの活性酸素をやっつけるために必要な栄養成分を
何かひとつの食材から得ることは難しいので
色々な色の野菜や果物、穀類、海藻類から
摂ることが抗酸化力を高めることになります。
また旬の時期の抗酸化力が高いことがわかっています。
サラダコスモの子大豆もやし
サラダコスモでは、デザイナーフーズ㈱の協力を得て、野菜の抗酸化力に注目し、
サラダコスモのスプラウトの抗酸化力を調べています。
大豆もやしは
大豆が発芽して‘もやし’になることで、大豆イソフラボン、ビタミンC、B群、葉酸などの
抗酸化成分が増し、とても抗酸化力の高い野菜であることがわかってきました。
【健康キーワード】