世界基準のオーガニックが日常生活に。
南カリフォルニアの旅
世界基準のオーガニックが日常生活に。
営業本部長 宮地 隆彰
日本ではまだまだ流通量の少ないオーガニック(有機栽培)の農産物ですが、
食の世界基準はオーガニックへ向かっています。
世界基準を肌で感じる旅、アメリカ・南カリフォルニアに
市場視察に行って来ました。
アメリカの今、移動は「Uber」で。
今回のアメリカ・南カリフォルニア市場視察の旅で一番驚いたのが、
自動車配車アプリの「Uber」です。
スマホのアプリから車を呼ぶと、
GPS機能によってアプリに登録されている一番近くに居る車が配車されます。
いわば知らない人の車にお金を払って相乗りをするようなもので、
利用をためらいましたが、
アメリカではタクシーよりも「Uber」が利用されています。
そして使ってみると実に便利。
ドライバーが確定すると名前、
写真、評価、車両ナンバー等確認することができ、
3分後には車が到着し、
移動中はアプリに地図が表示され、
支払いも登録していたカードで決済。
利用後にお互いを評価します。
日本では法規制の問題等があり、
まだ馴染みがありませんが、
南カリフォルニア滞在中、
タクシーを見かけることは、ほとんどありませんでした。
このアプリは、世界70カ国450以上の都市で利用されているそうです。
こんなシステムが世界では当たり前になっていることに驚き、
自分の視野の狭さを痛感しました。
オーガニックの市場
オーガニックの市場視察のため、
南カリフォルニアのスーパーマーケットとファーマーズマーケットを周りました。
世界最大級のオーガニック・自然食品のグロッサリー・ストア
「ホールフーズマーケット」を始め、
「スプラウツ・ファーマーズマーケット」、「トレーダージョーズ」などでは、
何百種類ものオーガニック農産物が品揃えされ、
ナッツ類やお菓子類にもオーガニック表示があり、
フードコートのビュッフェにもオーガニックのメニューが並んでいました。
サードストリートプロムナードと交差するアリゾナアベニューで
毎週水曜日と土曜日に開催されるサンタモニカ・ファーマーズマーケットでは、
常時70以上の農家さんが、
その日の朝採れた新鮮な農産物を、トラックで運んで出店しています。
100%オーガニック公認と書かれた販売ブースが沢山あり、
野菜や日本ではオーガニックの栽培が難しい果物などを販売しており、
安心安全を求める人々で賑わっていました。
オーガニックが日常生活
カリフォルニアでは、安全な食への関心が高い人々にとって、
オーガニック食品が手に入りやすい環境があります。
ですがアメリカでもオーガニックの食品が
全員の元に届いているわけではありません。
アメリカ合衆国の食品マーケット60兆円の中で
オーガニックの占める割合は4兆円で7%です。
しかしこの数字、日本に比べたら格段に多いのです。
日本は0.2%にもいたりません。
湿度が高く農地面積も狭い日本の環境で、
オーガニックの栽培は厳しい現状がありますが、
日本でもアスリートの方や健康や食に関心の高い人々を中心に
オーガニックへの意識が高まっています。
オーガニックを一部の特定の人々だけのものにするのではなく、
もっと多くの人々の日常生活に届けるにはどうしたらよいか?
諦めずに自分の視野をもっと広くしよう!と再認識する旅となりました。
◆食の世界基準・・・2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックそして、
昨年のリオオリンピック・パラリンピックでも
選手村の食のガイドラインはオーガニックでした。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも
食の世界基準としてオーガニックが求められることが予想されています。
【取っけえべえ!38号】より