社長の気持ち『合掌』
~2006年12月中津川にちこり村がオープンしました。~
『ちこりで日本の畑を耕したい―農業の元気!』
チコリは、ベルギー、オランダ、フランスなどが原産の西洋野菜です。
イタリアンやフレンチにはかかせないハーブの王様と呼ばれる野菜で、
芋(根)の部分を畑で育てます。 今までは、ヨーロッパから輸入していました。
30万ヘクタールとも40万ヘクタールとも言われている日本の休耕地。
この休耕地を耕してチコリの芋(根)を育てよう。
日本で育てるから名前もひらがな‘ちこり’で。
実際にちこりを育てて気がつくのは、破棄する部分の多さです。
発芽させて‘ちこり’の部分を収穫した後に残る根の部分。
手間暇かけて畑で作った「ちこりの根」は、今まで廃棄されていました。
廃棄物も減らしたいし、資源の再利用もしたいし、休耕地も耕したい!
そこで生まれたのが
3R
Reduce リデュース:減らす
Reuse リユース:繰り返し使う
Recycle リサイクル:再資源化)をテーマとする
循環型社会Re Creation Park「ちこり村」です。
ちこりの根は、その形状から「ちこり芋」と呼ばれ、親しまれ、
ちこり村で美味しい焼酎に生まれ変わることになりました。
焼酎だけではありません。
ちこり茶、ちこり珈琲など循環型社会をめざす「ちこり村」の挑戦はまだまだ続きます。
『地元の元気はちこり村の元気!』
この辺りには隠れた名品・特産品がたくさんあります。隠れているのが問題です。
地元の名品・特産品を応援する『地元応援プロジェクト』スタートです。
ちこり村では地元の名品・特産品も一緒に紹介して行きます。
「日本一の寒天の里」氷点下零℃その瞬間を見逃さず凍りをそぎ落とす山岡の寒天作りや、
「裏木曽の豊かな山とおいしい水から作るわらび餅」材料は天然素材と清流のみ、
加子母のわらび餅などをちこり村では販売しています。
また、ちこり村では農家の後継ぎを応援しています。
農家の後継者は農業の未来を繋ぐからです。
地元中津川・松田の農家二村さんの後継ぎが作った‘にんじん’が入った
「ちこりのぽたぽたポタージュスープ」などの商品開発・販売も行っています。
新しい試みも始まりました。
この秋ちこり村では、地元の伝統の味を伝えようと「栗きんとん絞り体験」を行っています。
栗きんとん発祥の地中津川。
中津川の秋と言ったら和菓子の栗きんとんですが、
栗きんとんは和菓子屋さんに売っているだけではなく、
それぞれの家庭で手作りされる中津川の伝統の味です。
教えてくれる先生は、地元のおばあちゃん。地元の家庭の味を伝えます。
『高齢者の元気!は若者の元気!』
3.7人に一人が高齢者の中津川。
ちこり村では60歳以上の高齢者の雇用を積極的に行っています。
ちこり焼酎蔵で働く小倉先生は、地元工業高校の先生でした。
焼酎の説明はまるで授業を聞くよう!?です。
また、ちこり村スタッフには言葉を交わした人を笑顔に変えてしまう
‘井出マジック’66歳、癒し系アイドルもいます。
若い人は到底及ばない魅力をもっています。
高齢者が元気に働く場所からは希望がもらえそうです。
『まだまだ世の中捨てたもんじゃない』そんな『捨てたもんじゃない
世の中』を信じることができたら、
若者にだって希望があるじゃありませんか。
今から、十数年前中田がヨーロッパのチコリ生産者見学で、
はじめて チコリを見た時、その姿はまるで
人が一生懸命、‘合掌’しているように見えたと言います。
合掌するということは、相手に深い尊敬の念を表すとうことです。
ちこり村3つの元気は、根底には尊敬があります。日本の農業を、未来に残したい地元の伝統を、先輩の人生を、まずは相手を尊敬することから始まります。株式会社サラダコスモ 中田智洋
開設当初、年間7万人だった来場者数も現在26万人の来場者数を数え、元気をいただいています。将来来場者数 100万人をめざしています。