昨今話題となっているブロッコリースプラウトですが、どんなチカラを秘めているかご存じですか?
野菜のチカラを探っている私たちサラダコスモがそのチカラの一部をご紹介します。
ブロッコリースプラウトとは
ブロッコリーの種子を発芽させた新芽(スプラウト)の状態のものです。現在のスプラウトブームの火付け役となりました。種から発芽するときに、成熟した野菜以上の栄養素をうみだし、少量で栄養素を摂取できます。シャキシャキした歯ごたえで、かいわれ大根よりも辛味が少なく食べやすいのが特徴です。
ブロッコリースプラウトが秘めた3つのチカラ
①スルフォラファン
スルフォラファンとは抗酸化作用の強いフィトケミカル※の一種です。
ブロッコリーやケールなどアブラナ科の野菜に多く含まれます。植物の中ではスルフォラファングルコシノレートとして存在し、分解されるとスルフォラファンに変換されます。
※主に植物に入っている、健康に生きる手助けをしてくれる機能性成分。
スルフォラファンには大きく2つの特徴があります。
1.肌のうるおいを保つ
スルフォラファンの抗酸化力で、肌の潤い保持に大切なヒアルロン酸を産生します。
2.肝機能マーカー(ALT)値を改善
スルフォラファンの抗酸化力で肝細胞を守ります。
②葉酸
葉酸とは、ほうれん草の抽出物から発見された、植物の葉に多く含まれるビタミンです。ビタミンM、ビタミンB9と呼ばれることもあります。
葉酸にはさまざまな機能があるとされていますが、代表的なものを2つご紹介します。
1.赤血球を作る
ビタミンB12とともに、赤芽球と呼ばれる、赤血球のもとになるものを作ります。そのため、葉酸は「造血のビタミン」と呼ばれます。
2.細胞の新生をサポート
葉酸はDNAを合成するための補酵素としてはたらきます。そのため、細胞増殖が活発に起こる胎児の発育には必要不可欠です。妊娠の可能性のある方や妊婦にとって重要なビタミンです。
葉酸は赤血球の形成を助け、胎児の発育に寄与するビタミンです。ビタミンとは、生命活動に不可欠な微量栄養素で、体内で生成できないか、もしくはできてもその量が少なく、食糧から摂取しなければならないものです。
③ビタミンC
ビタミンCとは、アスコルビン酸とも呼ばれる水溶性のビタミンです。ヒトの体内では合成できないため、食べ物から摂取する必要があります。
ビタミンCにはさまざまな役割がありますが、代表的なものを2つ紹介します。
1.抗酸化作用
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、自身が酸化されることで活性酸素のはたらきを抑えます。活性酸素は大気中の酸素よりも活性化されていて不安定であるため、ほかの物質と反応しやすい性質を持っています。活性酸素が反応すると細胞にダメージを与えるため、疲労や老化の原因になることが知られています。ビタミンCが活性酸素のはたらきを抑えることで、疲労や老化を抑える効果が期待できます。
2.肌をキレイに保つ
ビタミンCはコラーゲンの合成に関わっています。コラーゲンには細胞同士をつなぐ役割があります。ビタミンCが不足するとコラーゲンの合成ができなくなるため、肌の調子が悪くなります。
また、繰り返しになりますがビタミンCには強い抗酸化作用があります。日焼けは皮膚に存在するアミノ酸が酸化されてメラニン色素に変わるのが原因。ビタミンCはメラニン色素の生成を抑え、日焼け予防に役立つとされています。
今回ご紹介した3つのチカラをうまく利用するには
- 火を通さず、よく噛んで食べること
- 煮汁ごと食べられる調理法を活用すること
がポイントです。
栄養を効率よく摂取して、目指せ「食べて健康」!