2024年は閏年(うるうどし)。現在世界的に採用されている暦「グレゴリオ暦」では、季節と暦のずれを調整するために、4年に一度、1年が366日になります。
今年はその4年に一度の年。日本では閏年のみ2月29日が訪れます。4年に一度の2月29日を目一杯楽しむためのお話をご紹介します。
2月29日、実はとある野菜の記念日に制定されています。それはズバリ、にんにくの日!読めば納得、にん(2)に(2)く(9)の日です。
普段何気なく口にしているにんにくについて、少し理解を深めましょう。
にんにくとは?
にんにくとは、ユリ科ネギ属の香味野菜です。にんにくといえば、あの独特のにおいが特徴的ですが、このにおいはアリシンという成分に由来します。正確には、にんにくにはアリインという成分が含まれており、切ったりすりおろしたりするとにんにくに含まれる分解酵素が働いてアリシンが生成されます。アリシンには
- 抗酸化作用
- 疲労回復効果
などがあるといわれています。アリシンはビタミンB1との相性がよく、結合してアリチアミンになることで体内に吸収されやすくなり、疲労回復効果が高まるといわれています。
ビタミンB1は豚肉や大豆に豊富に含まれている栄養素です。また、アリシンは油との相性も良く、油はアリシンが分解されてしまうのを防いでくれます。
よく中華料理屋さんなどで、たっぷりの油を使ってにんにくと一緒にお肉を炒めたスタミナ炒めを見ますが、栄養的にも理にかなった料理なんです。
それでもにおいが気になる方に
とはいえ、にんにくのあの独特のにおいが苦手な方、お仕事柄においの強いものをあまり食べられない方もいらっしゃると思います。そんな方でもにんにくの恩恵を受けられる食べ物があることをご存知でしょうか?その名も黒にんにく!
黒にんにくとは?
黒にんにくとは、にんにくを熟成・発酵させたもの。時間をかけてじっくり熟成・発酵させることで、可食部が黒く変色することが名前の由来です。この黒にんにく、じっくり熟成・発酵しているうちにアリシンの生成が抑えられ、S-アリルシステインという成分が増加します。そのため、生のにんにくのようなにおいがなく、においが気になる方でも召し上がることができます。また、このS-アリルシステインにも
- 抗酸化作用
- 疲労回復効果
が報告されています。においを気にせず、でもしっかり恩恵は受けられる食べ物なんです。
黒にんにくはどう食べるといい?
黒にんにくになじみのない方は、どう食べればいいのか悩まれると思います。実は黒にんにくは皮をむいたらそのまま食べられるんです。にんにくをじっくり熟成・発酵させることで、ドライフルーツのような食感と甘みになります。生のにんにくのイメージからは想像もつかないかもしれませんが、おやつ感覚で食べられます。調理の必要もなく、手軽に生活に取り入れることができます。
4年に一度のにんにくの日、是非いろんな形でにんにくを楽しんでみてください!