葉酸は、1941年に貧血予防成分として発見された、ビタミンB群の一種で、
細胞を新しくしたり、正常な赤血球の形成に無くてはならない水溶性ビタミンです。
葉っぱの酸と書いて葉酸。
名前のごとく最初に葉物野菜の「ほうれん草」から抽出されて発見されました。
葉酸の働き
葉酸は赤血球の形成を助け、胎児の発育に寄与するビタミンです。ビタミンとは、生命活動に不可欠な微量栄養素で、体内で生成できないか、もしくはできてもその量が少なく、食糧から摂取しなければならないものです。
葉酸は、DNAやRNAの合成に必要な物質の合成に関与しているため、細胞の増殖と深い関わりがあります。
細胞を短期間にたくさん作る必要のある胎児には無くてはならない栄養素で、妊娠を考える1か月~3か月前から妊娠初期に特に必要となります。
また、赤血球のもととなる赤芽球を正常に作る栄養素としても重要な役割があります。
さらに近年、成人の動脈硬化の予防に、葉酸が重要な役割をしていることが分かってきました。
葉酸が不足するとどうなるのか?
葉酸が欠乏することにより下記のリスクが高まることが報告されています。
- 貧血(巨赤芽球性貧血)
- 白血球減少
- 突発性流産(妊娠女性に不可欠)
- 動脈硬化の引き金などになる血清ホモシステイン値を高くする
葉酸を摂ろう!
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日の推奨量は240μg(成人・高齢者)とされています。
葉酸が多く含まれる食品
葉酸は多くの食品に含まれていますが、レバー類や緑黄色野菜などに多く含まれています。
- レバー、牛乳、卵黄、緑黄色野菜、ささげ菜など
一緒に摂るべき栄養素ビタミンB12
一緒に摂るとよい栄養素は、ビタミンB12です。ビタミンB12は魚介類、レバー、海苔などに含まれています。細胞を作る時も、赤血球を作る時も、良きパートナーとして働きます。
葉酸の栄養機能食品ラインナップ
サラダコスモでは下記の商品が葉酸の栄養機能食品として販売されています。
栄養機能食品とは、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。1日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給のために利用できる食品です。対象食品は消費者に販売される容器包装に入れられた一般用加工食品及び一般用生鮮食品です。
・葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。葉酸は、大事の正常な発育に寄与する栄養素です。
・本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。
1日の摂取目安量を守ってください。
・葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素ですが、
多量摂取により胎児の発育がよくなるものではありません。
・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
葉酸の栄養機能食品を使ったレシピをご紹介します。
参考文献
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
一般社団法人日本摂食障害協会発行「再確認(おさらい)&再発見(おどろき) 栄養素の働きハンドブック」2019年